すでに半世紀を生きて、酒池肉林から足を洗い、仙境を目指すきょうこの頃なのだが、草木も眠るうしみつどき、世界三大奇書のひとつ「柳斎志異」をひもといて、仙境とはいかがなものか? と、うがってみた、すると、なんだ、いまやっていることとたいしたちがいはない。ここ沖縄は、蓬莱島ともよばれている。七色の風に乗り、水晶の輝きの海を歩き、女狐どもと戯れ、雲をつかむようなことをしているこの現実こそ、仙境といわず、何を仙境と呼ぶや否や、である。 われこそは仙道にいたらんと欲する者、いざつどわん。
浜比嘉島の山の中でヤギとアヒルを引き連れ、隠遁の術を磨いている。二人とも島の伝統芸能の伝承に身をささげ、三線を共として唄い歩く日々を過ごしている。 生活の糧と称して、春は海のモズクを取り、初夏には時計草の実を売ったりしながら、日帰りカヤックツーリングのガイドもするが、隠遁の修行の最中や村のまつりごとの時期にはなにやら忙しそうである。
蒙古うまれかな? とおもわせるほどの手綱さばきの達人で、カヤックセンターの御者である。どこへ飛んで行くかわからない阿呆仙人の口に、ハメかませ手綱をつけて、うまく泳がせている。カヤックセンターの西王母とも言われ、四千年ほど前は崑崙山に住んでいたという。 恵子さんの愛称で呼ばれている。
わからない事はなんでも聞いてみよう。
きっと楽しい答えが返ってくる。
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